孔子を祀る儀式を見守る多久、天衝舞が奉納される上峰、夜まで「炎」をテーマに楽しむ吉野ヶ里。2026年10月24日(土)・25日(日)の佐賀県の選定は、受け継がれてきた文化の表し方が異なる三つです。
米多浮立と炎まつりは両日、多久聖廟の秋季釈菜は日曜の選定。会場をひと続きのコースにせず、見たい儀式や過ごしたい時間帯から選ぶと予定を立てやすくなります。
多久聖廟秋季釈菜・孔子祭|雅楽と供物奉納から、子どもたちの舞へ
25日(日)の多久聖廟では、孔子と主な弟子を祀る秋季釈菜が行われます。市報たく2026年10月号8ページによると、10時に執事・伶人の入場が始まり、10時30分〜11時30分が釈菜。雅楽の演奏のなか、献官・祭官が拝礼し、供物を捧げる式典です。音楽や所作を含めて、一つの儀礼を見守る時間になります。
式典後は、地元の児童・生徒による釈菜の舞へ続きます。11時30分からの舞、参列生徒の唱歌、幼児太鼓は聖廟境内で、12時からの花棒舞、腰鼓、釈菜の舞、獅子舞は聖廟イベント広場で行う進行です。儀式を目当てにするか、子どもたちが担う演技も見るかで、滞在時間と立つ場所を考えられます。
2025年10月26日の秋季釈菜で献官を務めた香月正則さんの本人記録には、大役を担う緊張が綴られています。観覧する側には静かに見える所作にも、準備を重ねて儀礼を受け継ぐ人の思いがある。そんな一面を知ってから見守ると、拝礼や供物奉納にも目が向きそうです。
時刻は多少前後する場合があります。るるぶの当年案内は見学無料としていますが、市報には料金や聖廟内部の見学条件の記載がありません。内部見学を希望する場合や雨天時の進行は、孔子の里(0952-75-5112)へ確認してください。
米多浮立|3か所への奉納を、今年の時刻表で選ぶ
上峰町の米多浮立は、24日(土)・25日(日)の12時〜17時。町の2026年公式告知では、瑞応寺跡、老松神社、お旅所の3か所が会場です。老松神社だけを目的地にしても、見たい時刻の奉納と合うとは限りません。ページの奉納日程と地図を合わせて確認するのがよさそうです。
注目したいのは、頭上の大きな天衝を支えて舞う「天衝舞」。佐賀県重要無形民俗文化財として、前牟田地区の老松神社の秋祭りに奉納されます。町の告知が伝える「天を衝き地をはらう」動きは、舞の名前を知ってから見ると意識を向けやすい部分です。
2023年の奉納を取材した地域メディア「おおあざ」の記録では、天衝を両手で支え、片足を上げて舞い、太鼓も打つ姿が伝えられています。高さ約3メートル、重さ約7キログラムの天衝を担うのは3人。大きな被り物だけを追うのではなく、支える手や足の動き、笛・太鼓との関わりを見たい舞です。楽器を持つ地元の子どもたちや、少女たちが木を擦り合わせるササラにも、地域で受け継ぐ祭りの姿が表れています。取材年は2023年で、記事の公開日である2025年の開催風景ではありません。
観覧料金・予約条件・雨天変更は、確認できた町の本文には記載がありません。無料や雨天決行とは決めつけず、当年の奉納日程と町の追加案内を確かめて出かけましょう。
吉野ヶ里ふるさと炎まつり|夜まで残るなら、会場と駐車場を先に確認
吉野ヶ里歴史公園の「祭りの広場」では、24日・25日の10時〜20時に炎まつりが開かれます。公園の当年案内は、両日とも全園の入園・駐車料を無料としています。東口大型駐車場の大型バス・マイクロバスは有料です。
「炎」をテーマにした秋祭りで、公式ページには、たいまつ行列のイメージ写真も載っています。夜の催しを目当てにするなら、各演目の時刻や参加方法を実行委員会の最新案内で確認しておきたいところ。写真に写る演出すべてが今年の同じ時刻に行われるとは限りません。
夜の炎だけでなく、地域の人がつくる昼の舞台にも目を向けたい祭りです。三養基高校の2023年10月29日の参加記録には、放送部が進行を手伝い、吹奏楽部は演奏に歌やパフォーマンスも交えて舞台を盛り上げたことが綴られています。観覧とともに、地元の生徒たちが祭りを支える姿も伝わる記録です。今年の出演団体・時刻は当年プログラムで確かめてください。
通常の園内散策と違うのは、17時以降の利用範囲です。祭りの開催場所以外は17時に閉園し、駐車場も第1臨時駐車場と東口駐車場を除いて閉門します。夜まで滞在する車は、最寄りとして案内される第1臨時駐車場を軸に、入退場の動線を確認してください。明るいうちに園内を見る予定と、夜の祭りの予定を分けて考えると安心です。
※2026年10月18日(日本時間)確認。掲載は開催前の案内です。変更・中止、参加条件の最新情報は各公式窓口で確認してください。







