朝の古墳に古代人が現れ、夕方にかがり火の中で天へ還っていく芝山。音楽に合わせて花火が上がる成田。駅前の露店の間を山車がすり抜け、夜に集まってお囃子を競う八街。11月7日(土)・8日(日)の千葉県ピックアップは、儀式、花火、山車祭りと、それぞれ見どころの時間帯が違う3件です。
芝山は日曜、成田は土曜の夜、八街は土日の両日です。
芝山で、古代人の一日を朝から夕方まで追う
第41回芝山はにわ祭は11月8日、9時20分から16時30分まで開かれます。芝山古墳・はにわ博物館の今年の案内には、古代人の儀式が会場を移しながら進むプログラムが載っています。始まりは9時20分、殿塚・姫塚古墳での「降臨の儀」。神官の祝詞に続いて古代人が現れ、国造の御託宣や巫女の舞があります。
10時45分からは芝山仁王尊で「交歓の儀」。古代人を迎える法要や巫女の舞に加え、ちば観光ナビが県指定無形民俗文化財と紹介する「白桝粉屋おどり」も披露されます。13時15分には古代人の一族が三重塔前から参道を通って芝山公園へ向かう「行列の儀」、13時30分から芝山公園芝生広場で「歓迎の儀」。最後は16時からの「昇天の儀」で、かがり火の中、古代人のメッセージとともに締めくくられます。
古代人には町内の子どもたちが扮し、一般からも参加者を募っていました(申込は8月31日で終了)。芝山仁王尊と芝山公園の周辺では産業祭・文化祭・商工まつりも同時に開かれ、キッチンカーや手打ちそば、芝山鉄道のミニSLなども並びます。
2025年の第40回を訪ねた古墳ファンは、埴輪のお神輿が素敵だったこと、殿塚・姫塚をかたどったご飯の古墳カレーを味わったこと、埴輪モチーフのグッズを手に入れたことを投稿しています。儀式を見るだけでなく、はにわの町ならではの食べ物や品物を探す楽しみもある祭りです。
2025年11月9日、第40回芝山はにわ祭を訪ねた人の投稿です。
2025年の芝山はにわ祭についてのrumi_kofun @r_kofunの元の投稿
会場の間は、芝山文化センター(駐車場)から殿塚・姫塚、芝山仁王尊を回る無料の循環バスで移動できる予定です。芝山千代田駅からも約60分ごとに無料送迎バスが出ます。朝の降臨の儀を見るなら、どちらも9時発のバスに乗るよう案内されています。空港第2旅客ターミナルや芝山千代田駅からは空港シャトルバス(大人300円)もあります。悪天候の場合はプログラムが変更されます。
成田で、音楽と花火が重なる夜を協賛席から観る
2026 NARITA花火大会in印旛沼は11月7日18時から開かれます。実行委員会の今年の案内によると、今年で19回目。「花火と音楽の融合」や「観客参加型花火大会」を掲げ、他の花火大会とは違う内容をつくってきたと説明しています。会場は成田ニュータウンスポーツ広場の協賛会場で、荒天の場合は中止。開催の可否は当日に判断されます。
2025年の大会を観た人は、フィナーレの写真とともに、名物の花火タワーから噴き出す花火が目を引いたことを伝えていました。音楽に合わせて打ち上がる空の花火のほかに、地上から立ち上がる仕掛けも見ておきたいところです。
2025年11月2日のNARITA花火大会in印旛沼を観た人の投稿です。
2025年のNARITA花火大会についてのAlas @Alas_photoの元の投稿
観覧は協賛観覧席が基本です。4人用のB会場区画指定席が15,000円、1人用のエキサイティングシートが18,000円、打ち上げ場所に一番近いSS会場のテーブル席(4人)が52,000円など。10月21日から公式販売サイトで追加の再販が行われており、コンビニ店頭や電話でも買えます。協賛金の扱いのため、荒天などで中止になっても返金はありません。入場にはチケットと交換する入場証が必要です。
今年は台風25号で被災した人を、罹災証明書などを条件に先着60人まで特別観覧席「応援シート」へ無料で招く取り組みもあります(申込は11月6日正午まで)。
交通案内によると、会場周辺に駐車場はありません。JR成田駅西口からは臨時バス(往路14時30分〜18時、大人250円)、京成の成田湯川駅と公津の杜駅からはシャトルバス(14時から随時、300円)が出ます。主催者は、会場周辺が大変混み合うとして、余裕をもった来場を求めています。
八街で、昼の巡行と夜の競演を見比べる
八街神社大祭は11月7日・8日の12時頃から21時まで、JR八街駅南口周辺で開かれます。ちば観光ナビの今年の案内によると、「八街神社例祭」の付け祭りとして、個性の違う6基の山車や屋台が引き回されます。北総地域で一年を締めくくる祭礼と紹介されています。
お囃子にも特徴があります。北総東部の佐原囃子、旭市の旭静山流、匝瑳市の八日市場砂原流、佐倉の江戸囃子系が混在し、流派にこだわらず色々な曲を取り入れている区もあるそうです。駅南口には100以上の露店が並び、その軒先をかすめるように山車が通ります。
8日は八街神社の神輿が加わり、夕方から夜にかけて南口に山車や屋台が集まって、踊りとお囃子を競い合います。2025年に初めて訪れた人は、昼にも行ったが夜のほうがとても感動したと投稿していました。一人の感想ですが、昼と夜で祭りの表情が変わることを伝えています。
2025年の八街神社大祭を訪れた人の投稿です。
2025年の八街神社大祭についてのemi @Lovekuma39の元の投稿
車の場合は八街市役所(無料)か駅北口のコインパーキング(有料)を使えますが、案内ではなるべく公共交通機関で来るよう呼び掛けています。会場はJR総武本線の八街駅南口周辺です。
土曜の夜に席を確保して花火と音楽をじっくり観たいなら成田へ。日曜に朝から古墳や寺を巡り、儀式の流れを追いかけたいなら芝山へ。露店をのぞきながら山車を見て、日が暮れてからのお囃子の競演まで楽しみたいなら、日曜の八街が向いています。





